理学療法士は専門職なので、仕事にやりがいを感じることができれば楽しく仕事をすることができると言われています。
しかし実際に働いてみると様々な苦痛や不満を持ちながら勤務している理学療法士も多数います。
では理学療法士はどのような職場に就職すれば生き生きとストレスも少なくできるのでしょうか。
もちろんその答えに明確なものは無いと言えます。
なぜなら理学療法士ごとの性格や生活スタイル、そしてスキルによって違いが出るからです。
そこでこの記事では、一般的な「楽に働ける職場」について解説します。
さらに理学療法士が生き生きと働くことができる職場について事例をふまえて解説します。是非最後までお読みください。
「苦しい職場」で長期的に働くことは難しいから楽な職場へ行こう
そもそも仕事は苦しいものだと考える方がいます。
また楽と言う言葉は「怠ける」にも近いイメージがあるので良いイメージを持たない方も多くいます。
もちろん強い目的があれば苦しい職場でも働けるでしょう。
しかし苦しい状況が持続的になれば、どのような方でも耐え凌ぐことは困難です。
それは理学療法士でも同じことが言えます。
もし今の職場で苦しい状況になり、それが長期的になることが明確であればすぐにでも楽な職場へ転職を検討すべきです。
「楽な職場」とはあなたにとって「厳しいストレス」から解放されること
では「楽な職場」とは一体どのような職場を指すのでしょうか。
それは苦しい状況を生み出している「厳しいストレス」から解放される職場です。
一般的にストレスの種類は決まっています。
しかし「耐えられないストレス」はその人の性格や環境によって違いがあります。これは理学療法士でも同じことが言えます。
そこでここからは一般的なストレスの種類を解説し、そのストレスから解放される職場を紹介します。
厳しいストレス①精神的なプレッシャー
ストレスの中で精神的なものは最も耐えがたいストレスだと言えます。
理学療法士の場合、医療や介護の業界で働く方が多くいます。
仕事で接する患者様や利用者様は病気や障碍で生活に苦難を強いられている方です。
それゆえ理学療法士に寄せる期待は大きくなります。
したがって理学療法士は常に治療成果に対するプレッシャーを掛けられています。
また医療専門職として共に働く医療や介護職からも多大な期待を持たれています。
このように理学療法士は仕事で取り巻くすべての人たちからプレッシャーに答えなければなりません。
そのため精神的なストレスが過剰になってしまう理学療法士もいます。
精神的なプレッシャーの少ない職場
このようなストレスが耐えられない理学療法士は、比較的軽度な障碍の方を対象にした職場を選ぶことをお勧めします。
例えば病院であれば急性期よりも慢性期、介護施設であれば訪問リハビリではなくデイサービス、また疾患別では脳血管よりも運動器リハビリが中心の施設の方が障碍の程度が軽いことが多いと言えます。
またスタッフ間でのストレスが問題の場合は人間関係の再構築は容易ではありません。したがって転職を前向きに検討するべきだと言えます。
厳しいストレス②肉体的な負担
理学療法士であれば肉体的なストレスも見逃せません。
医療機関や介護施設での理学療法士は基本的に立ち仕事になります。
したがって1日中立ちっぱなし、歩きっぱなしということも多くあります。
また理学療法士は患者様や利用者様の身体的介助を行うことが多くあります。
さらに運動療法では患者様や利用者様の身体を抱えたり、抵抗を加えたりします。
仕事としてスキルアップすればこのような負担は軽減しますが、それでも年齢的な限界や基本的な身体能力の限界があると言えます。
他にも長距離の通勤や、過剰な残業を強いられる職場なども肉体的な負担が大きいと言えます。
肉体的な負担の少ない楽な職場
肉体的に限界を感じる理学療法士は、立つ時間が比較的短く身体介助の少ない楽な職場への転職を検討すべきです。
例えば理学療法士養成校の教職員になる方法があります。
他にも予防分野で体操教室などのインストラクターになると言う手もあります。
これらの転職でも立ち仕事はありますが、医療や介護の現場で働くと比べると立つ時間は大幅に減ります。
また身体介助に関してはほぼ皆無になります。
また通勤時間に関しては近隣への転居もしくは近隣の職場への転職を検討すべきです。
残業時間に関しては職場の業務改善の可能性を検討して、それでも無理な場合は転職すべきです。
「生き生きと楽に働く」には自らの目標を設定することが重要
過度なストレスがある職場から離れることで、心身の負担は解決できます。
しかしそれだけでは生き生きと働くことは難しいと言えます。
なぜならどのような仕事であってもストレスはあります。
また、ある程度のストレスは必要だともいえます。
したがって理学療法士が生き生きと仕事を続けるためには「理学療法士としての目標」を設定することが重要です。
人は目標を見失うと生きがいを感じなくなると言います。
では、理学療法士が生き生きと仕事をするためにはどのような働き方があるのでしょうか。ここではいくつかの事例を挙げて解説します。
生き生きと働ける楽な職場①部署や組織のリーダーとして責任を持つ
例えば、ある程度の年数を経験した理学療法士であれば部署や部門を任される立場になりたいと考えるのも良い目標だと言えます。
この場合、今の上司が今後どのようなキャリアパスを目指しているのかを観察すべきです。
もし上司のポストが空く可能性があれば、今の職場で昇進を目指すべきです。
しかし理学療法士の場合いったん着任した上司が変らないことが多くあります。
その場合、管理職の理学療法士を探している組織への転職をお勧めします。
介護施設やクリニックでは新規立ち上げの求人も多いのでお勧めです。
例えば懇意にしていた医師が開業するにあたってリハビリ室の責任者としてスカウトされて転職した理学療法士がいます。
生き生きと働ける楽な職場②学びたい分野の職場に飛び込む
理学療法士として様々なことを学びたい方は、学びたい分野について目標を設定し、それに見合った職場を探すと言う手があります。
特定の分野や病気に特化した施設だけでなく、総合的に経験できる職場への転職も価値があります。
例えば筆者が知る理学療法士には長年勤めた医療機関を退職して、放課後等デイサービスでの児童の身体機能向上を取り組む専門職に転職しました。
転職当初は慣れない仕事に苦慮されていましたが、若い時からやって見たかった仕事なので充実しているとのことです。
生き生きと働ける楽な職場③パラレルキャリアにチャレンジする
理学療法士は専門職ですが、何も理学療法士にこだわる必要もありません。
自らが充実して楽しく仕事ができればそれがベストです。
自分の特技や好きなことを活用して副業やパラレルキャリアとして多動的に働くこともこれからの時代に即していると言えます。
私の知る理学療法士の中には、介護施設で理学療法士の仕事をしながらカフェの店長をした方がいます。
また筆者の場合、理学療法士でクリニックに勤務しながらこのようなライターの仕事や英文翻訳の仕事を並行して取り組んでいます。
「楽な仕事」ではなく「楽しく働ける仕事」を探そう
ここまで理学療法士が生き生きと働ける楽な職場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事のポイントとして以下のものが挙げられます。
- 厳しいストレスの中では長期間働くことは困難
- ストレスを減らすために転職は検討すべき
- ただし本当に楽な仕事は「生きがいを感じられる」職場
- 仕事に生きがいを感じるには目標設定が必要
- 自分が好きで打ち込めることであれば理学療法の仕事でなくても良い
一度は理学療法士として道を歩みだしても、人は様々な影響を受けて変わっていくものです。
したがって一度決めた仕事を一生取り組むのも正解ですが、新たに見つけた「楽しい仕事」に乗り換えることも正解です。
あなたの人生はあなたが主人公です。だから思う存分人生を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
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