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うざい!?介護の利用者にイライラしない解消方法

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人間相手の仕事というものは自分の感情を抑えて対応する場面に多く出くわします。

感情労働とも呼ばれている仕事には介護職も当てはまります。

介護士の仕事をしていると、利用者に対してうざいと感じたりストレスがたまることが多くあります。

介護の仕事をされている方はどういった時にイライラするのでしょうか?

今回は実際に介護施設で働く私が、そういう心情になった時のイライラ解消法についてご紹介致します。

介護利用者がうざい・イライラする時はどんな時?(介護業務中)

こんな時に限って…

時間に追われながら仕事をしていると「こんな時に限って…」と思うことが多々あります。

自分の仕事が忙しい時に他の職員のミスによってその対応までさせられた時や、普段なんでも自分で出来るご利用者様がその時に限って甘えてくるなど、忙しい時+想定外の事が起きるでイライラします。

予定通りいかない

介護施設の1日は朝から夕方まで基本的にはやる事がいっぱいでフル稼働です。

のんびりお菓子を食べて休憩、なんて事はほとんどの場合ありません。

新規のご利用者様の受け入れや体調の変化によって仕事内容や動き方が変わってきます。

普段の仕事プラスαを常に想定しながら業務に取り組まなければなりません。

したがって常時時間に追われている事になります。

時計を見る暇もなく「あ、もう昼食の準備をしなきゃいけない」「え?もう送迎の時間?準備しますね」と目まぐるしい毎日です。

そんな日々を送っていると“次にあれしなきゃ、これしなきゃ”と先の仕事の事を考え出し始めます。

そして自分なりの予定が頭の中で出来上がります。

そうなると次はそれ通りに動かなきゃ、と意識が先走ります。

しかしそんな時に限ってイレギュラーな事態が起こるものなのです。今まで頭の中で描いていた予定が崩れ始めて、それ通りに動けずイライラし始めます。

介護利用者がうざい・イライラする時はどんな時?(介護業務以外)

多職種との比較

介護士の立場というものは医療、福祉業界においては一番下という認識があります。

これは社会的なイメージもあるのですが、実際のところ現場に出ても感じる事が多くあります。

多職種が揃うケース会議でも顕著にあらわれています。

会議中はそれぞれの専門職の意見を出し合い一人一人の計画やこれから提供するサービスの方針を決めていきます。

しかし介護士の意見はあまり取り入れてもらえません。

理由は介護の仕事に専門性が無いと思われている事です。医療、介護業界は専門性の高さによって発言の影響力が変わる業界なのです。

請求時期

これは管理者、責任者のみに該当する項目なのですが介護施設や福祉施設で一番神経を使う業務が“請求業務”と言っても過言ではありません。

毎月の売り上げを請求する業務です。

その月にどれだけ利用して頂いたか、どんなサービスを提供したかを日報なり記録なりその時の担当者が記載し残します。

それをもとに請求データを作成するのですが、時々書類が抜けている場合があります。

多い施設ですと毎月100人超の1ヵ月分のデータを見直して修正しなければなりません。

それに請求時期が決まっており、サービスを提供した次の月の10日までに提出しなければなりません。

10日までに提出できなければ次月にも回せますが、その分入金が遅れます。

中には施設は1ヵ月入金が遅れるだけで経営が大変な事になってしまう施設もあります。

ゆえに“請求業務はミスが出来ない”と考えられます。

そんな業務なので、1件データにミスがある、サービスを提供した記録が無い、といった事が実は大変な事になります。

普段の業務が忙しいのは分かっていますが、こちらも期限ギリギリで余裕が無くなります。

それに介護施設で働く人は数字が苦手な方もいらっしゃるので、この業務の大変さをあまり分かってくれない、といったもどかしさも感じます。

「たかが書類1枚で何をそんなにイライラしているの?」と思われますが、このストレスは請求業務を行った者にしか分かりません。

なぜイライラする?

余裕が無い

これはもう介護士なら誰もが経験されているストレスでしょう、“余裕が無い”。

通所サービスなどは1日の中で提供しなければならない項目があります。

例えば、月曜日、と金曜日は入浴日であったり来所された日の午後は機能訓練であったり、その人に寄り添った計画が立てられているのでそれに従って行います。

ゆえに1日の流れも既に決まっています。

余計な時間はほぼありません。職員の数もギリギリなので常に100%でまわっています。

毎日がこれなので想定外の事態が発生するともう大変です。

手の空いている職員…といっても殆どいませんが、事態の対応が出来そうな職員はそちらに行ってもらい、残った職員で日々の業務を行います。

ご利用者様との会話も時には早く切り上げて業務に戻りたい、そんな気分になるときもあるでしょう。

あとは施設によっては夜間勤務を2人で行う場合がほとんどです。

ご利用者様の体調が急に悪くなったらどうしよう、最悪誰か亡くなったらどうしよう、と経験者にしか分からないプレッシャーに襲われます。

これはどれだけ長く勤めていても慣れないものです。

プレッシャーというものは心の余裕を奪っていきますし、夜勤は基本的に眠気に襲われます。

その睡魔との戦いというのもあり変なテンションになりイライラしやすくなるのもあります。

イライラしないように心がける解消方法

自分を優先しない

“常に余裕を持つ事”と様々な研修や勉強会で言われ続けている言葉です。

ですが余裕ってどうやって持てばいいの?と思った事ありませんか?

私の経験上、心の持ちようだと解釈をしています。

自分だって完璧じゃないという事や、人を責める前に自分はどうか考える事など自分をまず見直すという事を心がけています。

ご利用者様に対してイライラする場合は普段、自分の“当たり前”と比較してしまい、その差に対してイライラしている事があります。

つまり、「これくらい出来るでしょう」と思っていてもご利用者様からしてみると全く違います。

むしろ日常生活が遅れないから介護施設に来ているのです。

日常生活に問題がなければ家にいられるのですから、そもそも自分の価値観で考える事が間違いなのです。

ですので、ご利用者様に対してイライラしないように心がける事は「いったん自分の価値観を捨てる」「相手の目線になって考えてみる」をする事を心がけています。

受け入れる

何を上手くやってもミスをする、失敗する時は誰にでもあります。

自分自身の心身の状態もそうです、調子が良い時もあれば悪い時もある。

新しい服を買ってウキウキしている時や家族や恋人と喧嘩してそれを引きずることだってあります。人間ですから当たり前です。

そんな何をやっても上手くいかない時は、もがくのを辞めます。

“上手にしようとする理想”と“うまくいなか現実”にどんどん疲れていきます。

下手にもがかず“こんな日もある”と受け入れるのが一番良いと感じています。

まとめ

介護職は人を相手にする仕事です。ましてや自分で言葉を話せない、上手に思いが伝えられない方も多く利用されています。

そういった施設で自分のスピードや価値観で動いてはいけないと思っています。

これから介護の仕事を始めてみようかな、と思われている方、最初に現場に入って驚くことが“多忙さ”です。

周りに流されず“自分なりの余裕を持つ”事が大切です。これは一番心に留めておいてほしい部分であります。