介護職はやりがいのある魅力のある仕事です。
しかし、世の中では介護職ってブラックじゃないの?体力的に厳しい仕事じゃないの?
と考えている方も多いようですね。
仕事の大変さ、辛さ、薄給、にフォーカスが当たる事が多く、そういったことが総合的にブラックな業界だと誤解を受ける事も多いです。
たしかに、体力を使う仕事もありますし、まだまだ一部の施設ではブラックな働き方をさせているところもあると聞きます。
こういった誤解や問題もあり、介護業界は年中人不足の状態が続いています。
正直なところ私の周りの施設でも働き手の人材確保に苦労している事業所が非常に多い傾向にあります。
せっかく就職しても介護職は他の業界より離職率が高いのも現実問題として深刻です。
しかし実際に介護業界で働いている人たちの声を聞いてみると、「やりがいがある!」「楽しい!」と言葉にする方々もいらっしゃいます。
介護職をする事でしか味わえない感動もたくさんあります。
そこで、今回は介護の仕事のやりがいや魅力について触れていきたいと思います。
介護職員はやりがいのある働きやすい魅力的な仕事です
介護業界の男女の比率は圧倒的に女性が高めです。
夜勤が多いから子供が小さいうちは働けない。時間の自由が利かない。長時間労働で仕事がハード、身体が持たない。
などと仕事と家事、育児の両立が難しいと思われがちです。
しかし実際はそんな事ありません。
介護の仕事といっても一つではありません。提供するサービスによって様々な種類があり勤務時間も違いますし、それに沿った働き方が出来ます。
だから女性でも大丈夫。
介護職は意外と時間に自由が効くため、女性にとっては魅力的な職場なのです。
夜勤できませんもOK
高齢者の方が入居されている老人ホームや介護施設は24時間スタッフが勤務しているので、「日勤のみ」という働き方も問題ありません。
じゃあ夜勤は誰がするの?と疑問に浮かびますがご安心ください。
夜勤手当というものがあります。
多くお給料が欲しい、夜勤はスタッフも少なくて働きやすい、というような理由で「夜勤のみの勤務」をされている方が実はとても多いのが現状です。
その他にもデイサービス等は日中だけ営業しているので夜勤はありません。
その他パートタイムでの働き方もあります。
お子様が小さくて日中働けず、夜勤のみで数日勤務、という方もいらっしゃいます。
大きい施設だと保育園が併設されているところもありますし、お子様も職場に連れてきて勤務されている事もあります。
つまり、日勤だけやりたい人にとっても、夜勤だけやりたい人にとっても、介護職は魅力のある職場ということです。
男性でも働けるの?
介護職といえば優しいイメージなので男性は必要ないのでは?
実際は逆です。
身体介護など体力を使う仕事も多いので現場で非常に重宝されます。
それと男性のご利用者様に携わる場合、「女性に助けてもらいたくない」と頑固な方もいらっしゃいます。そういったケースの際は男性の出番です。
男性にとっては常に頼りにされる職業のため、介護職はやりがいに満ちています。
介護職に年齢制限とかあるの?
働く年齢は特に関係ありません、年齢層は非常に幅広く活躍できます。
20代から60代、施設によっては70代の方が働いているところも珍しくはありません。
40代や50代の介護職は普通に働いています。
またアクティブシニア(定年退職後や還暦後も、趣味やさまざまな活動に意欲的で元気なシニア層)を対象とした介護の研修やセミナーを無料で行っている地域もあります。
長く現役で続けられる仕事、性別年齢は関係なく時間を有効に使った働き方が出来る事などが介護業界の魅力の一つと言えます。
シニアの方にとって、いつまでも頼りにされる介護職はやりがいの大きい職種と言えます。
介護職のキャリアアップ
介護業界の資格は比較的短期間でとれるものから、国家資格まで幅広く存在します。
その殆どが働く年数などによって受験資格が与えられますのでキャリアアップのチャンスが多くあります。
基本的な介護職のキャリアアップの一例をご紹介致します。
(1) 介護の基本「介護職員初任者研修」
介護業務というものは大きく分けて2つ「身体介護」と「生活介護」があります。
そのうち直接身体に触れる身体介護をするためには、必ず介護の資格を保有している必要があります。
「ヘルパー2級」という資格を耳にしたことはありませんか?
その資格が2013年4月に名称変更になったものがこの資格に当たります。
3か月程度で取得可能な介護の第一歩の資格といえます。
(2) 唯一の国家資格「介護福祉士」
現在、介護職で唯一の国家資格が「介護福祉士」です。
国家資格ですので一度取得すれば全国どこでも、生涯にわたって介護のスペシャリストとして従事する事ができます。
その他、専門的な知識や技術を持っていますので就職の際は有利になります。
(3)介護のスペシャリスト「認定介護福祉士」
2015年から出来た新しい資格。
国家資格ではなく民間の資格になるのですが介護福祉士よりも、更に多様なご利用者様やレアケースに対応するための知識やスキル、サービスの質の向上、介護職員の指導を目的とします。
介護の資格の中で最上位資格となり、介護福祉士をまとめるリーダーとして存在しています。
ご紹介したのはキャリアアップの例の一つにすぎません。
この他にも、ケアマネージャーやサービス管理者、社会福祉士、精神保健福祉士などさまざまな役割の仕事が存在します。
介護の現場で経験や実績を積んでいくうちに、徐々に自分のやりたいこと、進みたい道が見えてくると思います。
日々の業務で実績を積み、スキルを磨き、キャリアアップしてさらに活躍の場を広げる。
そういった事が可能な介護職は非常に魅力のある業界でもあるのです。
介護の現場で感じたやりがい
介護職の業務内容の殆どはご利用者様の日々の生活に貢献する事になります。
日々のお世話や介助をおこなう中で、コミュニケーションも増えますし食事や入浴の時間以外にも、何気ない会話を重ねる機会が多い職種です。
もちろん感謝の言葉を貰うために仕事をしているわけではありませんが、「ありがとう」と言われると「やっててよかったな」と口が綻びます。
ここでは実際に体感した事をいくつかご紹介しますね。
出来ないことが出来た。
介護というのは、日常生活で出来ない部分を介助する仕事と思われがちですが、それだけではありません。
こうしたら一人で出来る、ご利用者様がご自身の力で出来るよう、環境を整えてあげる工夫をするのも介護職の仕事になります。
例えば今まで大人用オムツを着用しているご利用者様に、「ちょっとずつトイレで排泄できるよう促す」、「ポータブルトイレの使い方を一緒に練習する」などが挙げられます。
何度も一緒に練習しているとある時に「一人でトイレに行けるようになった」と言ってこられました。
自分の関りにより出来ないことが出来る様になり、生き生きとした姿を見ると介護の仕事にやりがいを感じます。
人生の先輩からの学び
高齢者には戦争をはじめ、災害など様々な苦難や困難をくぐり抜け苦労をされてきた方が多くいらっしゃいます。
これまでの長い人生の中で様々な事を経験されてきたため、少々の事では動じません。
仕事で失敗をしてしまい、辛い事があって暗い顔をしていると
「どうした?そんなこと気にするな」「昔は今と比べてもっと悲惨な事が沢山あった。小さい事は気にするな」
と逆に励まされ、元気を貰う事も度々ありました。
その他には昔の自分と重ねて仕事や人生についての助言を下さる方もいらっしゃいました。
こういった普段の生活では中々聞くことが出来ない失敗談など、人生の先輩から学ぶ貴重な経験もしました。
施設に暮らしている以上、入居者様には制限がかかってしまいます。
それは時にその人の自由を奪ってしまう事でもあります。
ですが少しでも従来の家庭環境に近づけれるような環境作り、支援が出来た時は介護ならではの喜びを感じます。
まとめ
介護職というのは介護を必要としている方の生活や人生そのものに寄り添う役割を担っています。
感謝される事をやりがいと感じる方もいらっしゃいますし、ご利用者様に関わりながらスキルを磨きキャリアアップし幅広く人に関わる事が喜びだという方もいます。
将来、人に携わる仕事、人から感謝される仕事に就きたいなと考えている方は介護の仕事は絶対おすすめです。
これは実際に介護の仕事をしている私だから言えることです。