介護の仕事は離職率が高い、大変で給料も安いから働きたくない。など言われています。
しかし、大変な仕事ではありますが長く続けている方もいらっしゃいます。
実際に介護職で働いている私の経験も踏まえて「介護の仕事は意外とラクで楽しいのです」という所をご紹介したいと思います。
実は楽しい介護の仕事!
“介護職は3Kに該当する”と一般的に言われています。
3Kというのは“キツい、汚い、給料が安い”です。誰もやりたがらない仕事をして給料が安い、だなんてとても魅力的なお仕事とは言い難いですよね。そういう理由からか離職率が高い、とも言われています。
しかし離職率の実態を見ていくと“若者の離職率が高い”のです。
ということは若者に該当しない方は長く続けていると解釈も出来ます。
では介護の仕事を続けている人はなぜ長く続けられるのでしょうか?
それは介護の仕事というものが楽しい事を知っているからなのです。
また、実は一般職よりもラクな部分も知っています。
間違っても手を抜いているというわけではありません。
介護の仕事はとても忙しいと言われています、確かに言われている通りなのですが、それだけではないという部分を見ていきましょう。
こういった部分が楽しいです!
人間関係
介護の仕事は人間関係が大変だ、とよく耳にします。
確かに介護の仕事をしていると気が強くなっていきますし、そういった職員ばっかりだと人間関係もギクシャクして働きづらくなってしまいます。
こういった話はよく聞きますが、そういった事業所は正直減少傾向にあります。
誰しも職員同士喧嘩したくありませんし“仲良くしたい” “仕事は仕事、プライベートはプライベート”と割り切って働いている方が多くいらっしゃいます。
中でも、違う文化や環境で育った方と話をするのは結構楽しいと感じています。
最近ですとアジアや中東など海外からの職員の受け入れも行っている施設が増えてきています。
私どもの施設も海外から来られた方を数名受け入れていますが、非常に真面目ですし日本語も話せるので自分の国の文化の話をしています。
一般の企業ですと海外の方と接する機会がない会社も多くありますが、介護施設ではそういった貴重な経験が出来る面もあります。
あと、もちろんですが会話をしていて日本人には無いそれぞれのユーモアがありかなり笑えます。
ご利用者様と触れ合う
ご利用者様と話をするのが楽しみと感じています。
他愛ない話から息子や孫の話もしますし、悩み相談もします。
逆に悩みを聞いてあげるよ、と言って下さる方もいらっしゃいます。
入居施設だと身内と話されて孤独で寂しい気持ちになれている方が多くいらっしゃいます。ご利用者様が楽しみにしているのは食事と会話です。
中には「放っておいてほしい」と言われる方もいらっしゃいます。
そんなご利用者様ですと、放っておいて欲しい理由が必ずあります。
長い時間をかけて少しずつ緊張を解いていただく、お世話をする事で心を開いて話してくださる事も少なくありません。無口な方ほど話していると、こちらが笑えてくる内容を話してくれます。
私生活で悩み事があってもご利用者様と会話をしていると笑っている自分に気づきます。
介護の仕事自体は大変かもしれませんが、ご利用者様との会話は「介護の仕事は楽しい」と感じさせてくれるポイントです。
キャリアアップ、レベルアップを実感
自分の成長が実感できる事が楽しい、と体感できる方には“キャリアアップ”がおススメです。
介護の世界の醍醐味の一つにキャリアアップが存在します。
人のお世話をする仕事というのは数々の専門分野が存在します。
リハビリを行う作業療法士や理学療法士、相談のプロは社会福祉士など、介護士以外でも介護の現場で活躍している資格が多数存在します。
介護の仕事以外の一般の企業でも、今の会社で働いているうちに様々な資格がある事を知り、そのうち自分も目指したくなったケースはあると思います。
しかし、“大学に出ていないと受験資格が無い” “現場の経験が無いと取得できない”など、要件が複雑で結局諦めてしまった、という話を良く聞きます。
その点、介護の資格というのはほとんどが“実務経験”で受講できるものになります。
つまり、働きながら経験を積みキャリアアップが出来るのが介護の魅力でもあります。
また、介護や福祉は他の専門職と連携して支援する機会が多くありますので、有資格者の方から実際の仕事内容や待遇など聞くこともできます。
こうしたキャリアアップを目指す機会に恵まれているのも介護職の面白い所でもあります。
勉強会や研修
「勉強会や研修が面倒くさい」「疲れるから嫌だ」「暇で眠たくなる」などなど、本音が聞こえてきそうなのが、この勉強会や研修会です。
人間なら誰しも興味の無い話は頭に入ってきません。
研修は大体1日中座学が大半です。興味が無ければそれは退屈ですよね、私もそうです。
しかしちょっと待ってください。
介護の仕事というのは専門性が高い仕事です、誰でも出来る仕事とはいえ知識と技術が無ければ務まらない仕事です。
そんな専門性がある研修に参加しているのですから、ちょっと視点を変えてみてはどうでしょうか?
※介護職のやりがいについてはコチラの記事も参考にご覧ください。
介護職のここがラク!
急なトラブルで早退しなければならなくなった。
お仕事をしている時「子供が風邪をひいて学校を早退してくるけど、仕事が忙しくて帰れない」なんて事ありますよね。
介護の仕事ですと女性が多く働いているので家庭の事情というものに理解があります。
女性にしか分からない辛さや大変さなど他の職員も体感していますからそういう状況になると、「家族、家庭は最優先」という意識が強いのです。
会社全体が協力的で人員が足りていない施設ではない限り協力してくれるでしょう。
私の経験談で急に雨が降ってきて布団を干してあるのを忘れていた職員がいったん帰宅した事もあります。
施設の種類にもよりますが、忙しい時間帯とそうでない時間帯が分かれている施設もあります。
そういう施設だと急なプライベートのトラブルにも対応しやすい利点があります。
介護職では無い一般企業では少々考えられない事かもしれません。
夜勤が楽
サービス付き高齢者向け住宅の夜勤は緊急時でない限り特にする事がありません。
このサービス付き高齢者向け住宅というのは通称「サ高住(さこうじゅう)」と呼ばれる住宅施設になります。
単身または夫婦世帯の高齢者が入居することが出来ます。
この施設の入居者は自分で身の回りの事が出来る比較的軽度の方が入居対象となっています。
症状が重たくなると別の施設で支援を受ける事になるのでほとんど手が掛からない方が入居しています。
ま介護が必要な方ですと「訪問介護サービス」を利用されている方が多いので、サービス付き高齢者向け住宅で勤務されている方は、有料老人ホームやデイケアなどの介護施設に比べて格段に介護支援が少ないのです。
従って働いている職員の身体的負担も他の施設に比べると非常に軽いものとなります。
また、入居施設なので24時間体制になりますから夜勤があります。しかし、見守りや安否確認だけなので、余程緊急性が無い限り夜勤は余裕があります。
※夜勤のあるある事件はこちらの記事も参考にご覧ください。
事務や営業より介護職の方がずっと楽しい!
意外と楽な介護職のポイントいかがでしたでしょうか?
介護の仕事は朝から夜まで大変で全く楽しくない、辛いだけというイメージを持たれている方が今でも多くいらっしゃいます。
しかし「実際はそんなこと無い、楽しい部分も沢山ある」という事を少しでも分かって頂けたら幸いです。
人によっては事務や営業の仕事よりずっと楽しいと思いますよ。
これから介護の仕事を探すという方は、以下でご紹介している転職サービスをご利用ください。資格がなくてもできる介護のお仕事をどんどん紹介してくれますよ!
では、お仕事がんばってくださいね!